発汗は自律神経の指標であり、温熱性発汗と精神性発汗に大別されます。精神性発汗は、手掌と足底でみられ生理的負荷や情緒の変動によって生じ、瞬時に微量な発汗であります。精神性発汗は、大脳皮質の前運動野、辺縁系、視床下部などが関与し、神経からのインパルス情報がコリン作動性交感神経節後繊維により手掌部及び足底の汗腺に伝達され発汗が開始されるとされています。
ボールキャッチを繰り返して行ったときの発汗の事例を示しました。発汗の状態は個人により様々(4種のパターンにほぼ類別できます)です。また回数とともに発汗量が減少することが多く認められますが、ボールキャッチから発汗までの時間は、発汗の量に依存せず、一定時間を与えます。